トップ画像

INFORMATION

2024年04月
2023年11月
2023年10月
2023年05月
2022年12月
2022年04月

2024年度定期総会等を開催しました。

 4月18日に、「見学会」、「2024年度定期総会」、「講演会」を、19日に「懇親ゴルフコンペ」を、それぞれ兵庫県神戸市で開催しました。

 18日はまず「見学会」として、阪神・淡路大震災発生を機に設立された「人と防災未来センター」を見学しました。被災者に自らの震災体験を語って頂く『語り部談話』を聴講し、その後各フロアを見学しながら、今後の被災時の防災・減災の重要性を痛感しました。

見学する参加者

2024年04月 見学する参加者

 見学後「ホテル北野プラザ六甲荘」において、「2024年度定期総会」を、続いて「講演会」を開催しました。

定期総会の様子

2024年04月 定期総会の様子

 総会冒頭畑中会長が「能登半島地震で被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。改めてBCPや防災・減災の重要性を痛感し、今回のプログラムには『人と防災未来センター』の見学を織り込みました。精練業界を取り巻く事業環境としては円安、人手不足、物流問題、中東情勢といった新たな地政学的リスクなど課題は多く、先行きは不透明ではあります。しかしながら経済活動は活発化しており、我々も是非ともキャッチアップしていきたいと思います。なお本工業会は、2年ぶりに役員体制が変わりますが、新体制のもと一層の活性化を目指しましょう」と挨拶しました。

あいさつする畑中会長

2024年04月 あいさつする畑中会長

 定期総会では①2024年度役員改選の件②2023年度行事報告並びに決算報告③2024年度行事計画並びに予算案の件④会員異動・ご担当者変更の件⑤アンケート結果報告、の各議題審議が行われました。

 議題①に関しては、昨年開催の臨時総会で仮承認された◇会長=TPRノブカワ◇副会長=三福工業、モルテンポリミックス◇会計=三福工業◇会計監査=ダイヤゴム化工、寺﨑ゴム工業◇理事=角一ゴム工業、三洋ゴム工業、シンコー、ゼオンポリミクス、デンカエラストリューション──の新役員体制の審議が行われ、満場一致で承認されました。これにより、今回の定期総会において新会長に野田明志TPRノブカワ社長が就任しました。野田新会長は「以前から掲げている①ゴム業界で存在感のある工業会にする②会員にとって魅力ある工業会にする③顧客から信頼される工業会にする──の3項目の目標は、現段階において6~7合目までは来たと思っていますが、さらに頂上を目指して行きましょう。そのために会員で協力すると共に、“規範の力”も身に着けて行きたいと思います」と挨拶しました。

あいさつする野田新会長

2024年04月 あいさつする野田新会長

 議題②に関しては、5月29日開催の「2023年度定期総会」、7月12日開催の「東部工業用ゴム製品卸商業組合との懇談会」、10月5日開催の「2023年度臨時総会」、11月17日開催の「研修会」などの開催実績が報告され、会計報告と共に満場一致で承認されました。

 議題③に関しては、2024年度行事計画として6~7月に「日本ゴム機械懇話会との交流会」、9月19~21日に「ラバーテックチャイナ2024視察」、10月に「2024年度臨時総会」、12月に「東京ゴム薬品商同業会との交流会」などの行事計画が提案され、予算案と共に満場一致で承認されました。

 議題④に関しては、ゼオンポリミクスの大石剛史新社長およびダイヤゴム化工の尾崎航平新社長が紹介されたほか、三洋ゴム工業・TPRノブカワ・旭カーボン・大内新興化学工業各社の担当の変更が報告されました。

 議題⑤の「2023年度ゴムコンパウンド生産量」に関してのアンケート集計結果が報告されました。それによると合計では7万8,952トン、前年度比4.0%増となりました。内訳は黒物が7万235トン、同2.6%増、色物が8,717トン、同16.7%増となっています。合計生産量が前年度比4%増となったものの、まだ一昨年並みには戻っていない事が示されました。

 さらに現在抱えている課題としては「設備老朽化」、「メンテナンス」、「人材確保」、「電力コスト」、「経費増の価格転嫁」などが課題、という回答が多く寄せられていました。

講演する加藤事務所社長

2024年04月 講演する加藤事務所社長

 続いて加藤事務所加藤進一社長による講演会「最近のゴム原材料のマーケット解説」では、①最近のゴム原材料のマーケット②国際相場価格の今後は③グローバル複合危機の影響④ゴム業界の最近の動き⑤フッ素ゴム、フッ素樹脂/PFAS問題の行方──の5項目を主体に、図表を交えて詳細に渡り解説頂きました。

 講演後には、同ホテルで懇親会が開催され、親交を深めるひと時となりました。

第6回研修会を4年ぶりに開催しました。

 11月17日、東京港区新橋の航空会館で「第6回研修会」及び「懇親会」を開催しました。研修会の冒頭畑中会長が「コロナ禍もあり、本日の研修会は4年振りの開催となります。この間を含めて、環境保全や労働衛生面への関心が高まっており、ゴム業界を取り巻く各種法令なども変わりつつあります。そこで今回は、最新の各種規制などに関しての知見を有する企業や団体に、講演をお願いしました」とあいさつしました。

挨拶する畑中会長

2023年11月 挨拶する畑中会長

 まず「サーキュラーエコノミー(CE)と世界の潮流~樹脂とゴムのサーキュラー~」と題して、精練工業会会員の日東化工の親会社エンビプロ・ホールディングス中作憲展環境推進事業部担当常務が講演を行いました。中作常務は、CEへ積極的に取り組んでいる欧州の動向に関して説明しました。中でも2023年7月13日には欧州委員会によるELV(End of life Vehicle)規則案として、新車への再生プラスチック利用目標25%(2030年)が提案され、これはゴム業界にも関連する事項との説明がありました。

 また、経産省の動向や、国内でも近年大手タイヤメーカーがCEの道筋を示すようになってきたとの説明がありました。

 さらに中作常務はCEの概要の整理として、「CEでは、市場に一度投入された製品は徹底的に使い回され、製品としての利用価値が無くなった時点で再資源化される。資源は高度リサイクルにより再生資源材料としてサプライチェーンに供給されるとともに、エネルギー回収など資源循環の補完的な手法で価値の流出が最小化される」と解説しました。

 最後に日東化工と東洋ゴムチップが連動したサーキュラーモデルとして、両社連携でカーボンフリーな生産スキームが構築されてゴムのCE実現が可能となり、カラーゴムチップやゴムシートなど多くの製品が提案されていると紹介されました。

研修会場の様子

2023年11月 研修会場の様子

 続いて「今後の化学物質管理とリスクアセスメント~2024年4月の本格施行に向けた準備~」に関して、中央労働災害防止協会の構健一安全管理士・衛生管理士が講演しました。まず「化学物質管理規制見直しの流れ」として①2021年7月/化学物質規制について新たな考えを提言②2022年5月/新たな化学物質規制を省令改正③2023年4月/改正省令の一部施行(記録作成、容器保管時の強化他)④2024年4月/改正省令の一部施行(責任者選任、事後措置他)──という過程との説明がありました。

 この化学物質規制の見直しのポイントとして、まず「基本的事項」として①安衛法の規制対象物質を大幅に拡大②国による技術基準の整備が進行中③リスクアセスメントに基づき措置を考える④事業場に化学物質の人的資源を整備──を挙げました。さらに「技術的事項」として①濃度基準値が示される物質がある②保護手袋や保護眼鏡をして作業をする原則に③特別則の第三管理区分は直ちに改善措置──を挙げました。この「基本的事項」や「技術的事項」に関し、ゴム業界に該当事項があるかを、例を挙げて説明しました。この「化学物質管理規制見直し」に対応するには、「まずはリスクアセスメントの実施から」が重要と説明されました。

 このリスクアセスメントは、2016年以降安衛法で義務付けられており、重要項目として①取り扱う化学物質の危険性や有害性を把握②社内で化学物質取り扱い状況を把握③リスクアセスメントに基づき措置を考える──を挙げ、各項目ごとに事例を交えて説明しました。

 講演の後、部屋を移動して懇親会が行われ、久しぶりに懇親の輪が拡がりました。

2023年度臨時総会を開催しました。

10月5日から6日の間、「見学会」及び「2023年度臨時総会」、「懇親ゴルフ会」を、広島県広島市で開催しました。5日はまず「見学会」として、広島での開催にふさわしく「平和記念公園」を訪れ、おりづるタワーや原爆ドーム、記念資料館を見学し、ウクライナ侵攻や中東情勢など激動する世界情勢と重ね合わせ、平和を守っていくことを確認できました。

広島で開催された臨時総会の様子

2023年10月 広島で開催された臨時総会の様子

その後市内のホテルに移動し、「臨時総会」を16時から開催しました。冒頭畑中会長が「コロナ禍で中断していた宿泊を伴う総会を、4年ぶりに開催できうれしく思います。また世界情勢が激動している現在、広島での開催は意義深い事と感じています。我々を取り巻く環境はウクライナ侵攻長期化や化石燃料価格の高止まり、円安の長期化など、これまで以上に予断を許さない状況が続いています。

あいさつする畑中会長

2023年10月 あいさつする畑中会長

ゴム関連の動向としては、工業用ゴム製品(新ゴム量)や自動車国内生産台数の対前年増加などは明るい材料と言えます。しかし中国や欧州などの景気減退などに加え、地球温暖化や化学物質規制への対応、自動車のEV化加速、中長期的な課題も山積しています。

日本ゴム精練工業会としては、これらの環境下で会員各位の英知を結集し、ゴム精練事業の発展を共に目指して行きたいと願っています。またコロナ禍以降、徐々に再開してきた諸活動を更に活性化したいと考えていますので、会員各位のご協力をお願いします」と挨拶しました。

「臨時総会」では、①2024年度役員体制の件②今後の行事並びにスケジュールの件③会員各社の近況報告の件──の各議案に関して審議されました。2024年度役員体制に関しては、理事会で協議を重ねた結果、次の定期総会(2024年4月開催予定)において、会長=野田明志TPRノブカワ社長◇副会長=三井福太郎三福工業社長、曽我部吏モルテンポリミックス社長──で提案予定と説明され、満場一致で承認されました。野田理事からは、「先の会長在職の終盤はコロナ禍で満足な活動が出来なかったとの思いもあり、皆さんのご賛同と後押しがあるならば、もう一度本会発展のために力を尽くしたいと思います」との挨拶がありました。

今後の行事・スケジュールに関しては今年11月17日に「第6回研修会」、2024年春に「第7回研修会」、4月に「2024年度定期総会」、秋に「第8回研修会」を、さらに随時、理事会の開催が予定されていると説明されました。なおこれら各種行事は、引き続きリアルで開催する事、また関係団体との交流も検討する事などが確認され、満場一致で承認されました。

「臨時総会」の後、懇親会が行われ、翌6日には有志による懇親ゴルフコンペが開催されるなど、宿泊開催ならではのプログラムで大いに懇親を深めました。

2023年度定期総会及び説明会等を対面及びWeb併用で開催しました。

5月29日、「2023年度定期総会」及び日本ゴム工業会技能実習制度運営委員会小林伸也事務局長による「ゴム製品製造職種技能実習評価試験ホームページの紹介」に関する説明会を、東京大手町のサンケイプラザ303号会議室での対面と、Web出席併用により開催しました。なお対面での開催は、コロナ禍の影響により「2019年度臨時総会」以来3年半ぶりで、会場出席21人、Web出席12人、委任状4社となりました。

総会の模様

2023年5月 定期総会の様子

冒頭畑中会長が「今回の定期総会は、対面形式とWeb形式の併用での開催となりました。対面形式はコロナ感染拡大の影響で、3年半ぶりの開催となりました。この間に定期総会や臨時総会などをWeb開催しましたが、会場までの移動時間や交通費などが不要などWebの良さもありましたが、情報交換や親睦を深めるには、実際に対面しての開催が適しているのではないかと思います。今日は、久しぶりの対面開催なので情報交換や懇親を深めるために大いに役立てて欲しいものです」と挨拶しました。

挨拶する畑中会長

2023年5月 挨拶する畑中会長

畑中会長挨拶の後、主要議題の(1)2023年度役員改選について、(2)会員異動について、(3)2022年度会計報告と2023年度予算について、(4)アンケート集計結果について、(5)今後の行事について、(6)各会員近況報告について──の6議案について、審議などが行われました。

「役員改選について」は、昨年12月にWeb開催された「2022年度臨時総会」において仮承認された現役員体制の継続が満場一致で承認されました。

「会員異動について」は、コロナ禍中に社長交代などがあったエスイーシー化成、日東化工、宝来ゴム加工、モリタゴムの各社の新社長が紹介されたほか、伸越ゴムから伸栄商事への社名変更などが報告されました。

「2022年度会計報告と2023年度予算について」では、2022年度はコロナ禍で定期・臨時総会や研修会などの活動が無かったため、会費徴収は無かったものの、2023年度は定期・臨時総会の他、研修会や見学会に加えてゴルフコンペの開催など、コロナ禍以前の活動内容に戻すため、会費徴収を再開して活動を活性化することが提案され、満場一致で承認されました。

「アンケート集計結果について」では、正会員25社を対象に実施した「2022年度ゴムコンパウンド生産量」についての集計結果が報告されました。それによると2022年度の25社合計生産量は7万5,937トンで、21年度対比91.6%となりました。内訳は黒ゴム6万8,469トンで同91.8%、色物その他7,468トンで同90.3%となり、黒ゴム及び色物共に前年度の9割程度に留まりました。

さらにアンケート集計結果の中で、「現在抱えている課題」として、①設備が古くメンテナンスの必要性が急増、②電力費などユーティリティコストが大幅に上昇しており対応が課題、③人材不足、④材料価格の高止まり、⑤顧客への価格転嫁、⑥安衛法の新たな化学物質規制への対応、⑦半導体不足による設備や備品の納入遅れ──といった内容が特に多く回答されました。

「近況報告」では、出席及びWeb出席の正会員及び賛助会員各社が報告を行いました。それによると、売り上げは前年度から上向きつつあるものの、特に電力費の高騰が利益面を圧迫しており、「増収減益」の状況にあると大半の企業が報告しました。

日本ゴム工業会技能実習制度運営委員会の小林伸也事務局長による説明会

「2023年度定期総会」に続いて、日本ゴム工業会技能実習制度運営委員会の小林伸也事務局長による「ゴム製品製造職種技能実習評価試験ホームページの紹介」に関する説明会が開催されました。小林事務局長は(1)ゴム製品製造職種省令の追加の説明=①厚生労働省の職種認定について、②外国人技能実習制度の目的、③ゴム製品加工の流れ、④ゴム製品製造職種4作業の概要、⑤実習期間と試験内容について、(2)評価試験ホームページの紹介、(3)皆様へのお願い、(4)質疑応答──の各項目ごとに、図表を交え分かり易く説明されました。

説明する小林事務局長

2023年5月 説明する小林事務局長

説明会に続いて、隣の304号室に会場を移し、畑中会長や小林事務局長らを交えて20人以上が出席し「懇親会」が開催されました。懇親会では、3年半ぶりに集った会員の、活発な情報交換や親睦の輪があちらこちらで拡がりました。

2022年度臨時総会をZoomにより開催しました。

12月2日14時から15時の間、「2022年度臨時総会」を、コロナ感染対策のため角一ゴム工業株式会社の会議室からWebにて開催しました。

挨拶する野田会長

2022年12月 Webにより開催された臨時総会の様子(角一ゴムにて)

冒頭畑中会長より、「コロナはもとより、地政学的問題、各種原料や半導体不足、原料高、エネルギー高騰、人材不足など課題が山積しており、また市況は上向いているものの経済状況は未だに不安定で、未だ困難な事業環境の中にあり、お互い精練事業の発展に向けて更に努力を重ねていきたいと思います」と、挨拶がありました。

今回の主要議題は①2023年度役員改選の件②会則改正の件③今後の行事及びスケジュールの件④会員各社の近況報告の件⑤その他──の5案でした。

①の「役員改選」に関しては、現行の役員体制継続を「2023年度定期総会」における役員改選で提案予定、との意向が現理事会から報告されました。

②の「会則改正」に関しては、副会長会社が2社となったことに伴い、関連条項の改正が提案されました。

③の「今後の行事及びスケジュール」に関しては、2023年1月に「理事会」を、同2~3月に「研修会」をそれぞれWebにて開催予定であること、同4月に「2023年度定期総会」を開催予定であることが報告されました。なお総会は、今後のコロナ感染状況により、Webまたは対面での開催を判断する予定です。

④の「会員各社の近況報告」に関しては、正会員及び賛助会員各社が近況に関して、Web上で報告しました。それによると、精練需要に関しては、コロナ感染拡大の影響を1年を通じて受けた昨年と比較し、今年は若干ながら回復傾向にあるものの、自動車減産などにより当初予測通りには推移していないとの報告が多く寄せられました。さらに各種原材料費や物流費に加えて、エネルギー費の中でも電力費が高騰し、利益面を大幅に圧迫している。そのため、徹底した経費削減などで対応しているが、自助努力の限界を超えているため、製品価格改定を打ち出しているものの、中々浸透しないとの報告が多く寄せられました。さらに、コロナ禍で外国人研修生の来日が困難な状況が続いたのに加えて、社員や家族がコロナに感染し出社できないことも多く、今後需要が増加しても人員不足で対応できるか不安など、昨年に引き続きコロナ感染拡大の影響についての報告も多く寄せられました。

上記議案は、いずれも満場一致で承認され、会則改正については臨時総会開催日の令和4年12月2日付で発効となりました。

「臨時総会」に続いて15時から16時30分まで、加藤進一加藤事務所社長を講師に『最近のゴム原材料の市況と今後の見通し 2022年末』と題した講演会が開催されました。今回加藤社長は①最近のゴム原材料市況の動向②激変する国際情勢下での供給不足と今後の見通し③ゴム練りコストの値上がり④材料不足はいつ解消されるか?⑤ゴム業界の最近の動き、人手不足⑥その他──の各項目に関して図表を交え詳細に説明されました。

2022年度定期総会をZoomにより開催しました。

4月27日、「2022年度定期総会」を、コロナ感染対策のためTPRノブカワ会議室からweb開催しました。

挨拶する野田会長

2022年04月 Webにより開催された定期総会の様子(TPRノブカワにて)

今回の主要議題①2022年度役員改選②2022年度会費について③アンケート集計結果④今後の研修会について⑤各社近況報告─の5案でした。

①の「役員改選」に関しては、今回の定期総会を以って、会長会社がTPRノブカワから角一ゴム工業に交代したほか、副会長会社も三洋ゴム工業及びモルテンポリミックスの2社体制となりました。これにより、野田明志TPRノブカワ社長が会長を退任して理事となり、畑中康平角一ゴム工業社長が新会長に就任しました。

野田会長は平成27年度定期総会で第15代会長に就任して以来、研修会や勉強会を定期的に開催してきたのに加え、2019年4月12日に工業会設立30周年記念祝賀会を挙行するなど、歴代会長で最長となる約7年間に渡り工業会を牽引してきました。

副会長も、新たに君島幸一郎三洋ゴム工業社長及び曽我部吏モルテンポリミックス社長が就任し、2人体制となりました。

これにより2022年度の新役員体制は次の通りとなりました。◇会長会社=角一ゴム工業◇副会長会社=三洋ゴム工業、モルテンポリミックス◇会計監査会社=寺﨑ゴム工業、ダイヤゴム化工◇会計会社=三福工業◇理事会社=シンコー、ゼオンポリミクス、TPRノブカワ、デンカエラストリューション。

③の「2021年度アンケート集計結果」では、22社から回答が得られ報告されました。その結果、2021年度の合計生産量は総量で12万8,998トンとなりました。なお同年度内にはエラストミックスの退会や日東化工の加盟があった関係で、2020年度とは数値に不連続性が発生したため、前年対比は発表されていません。しかし単純に総量ベースでの比較では、2020年度の11万8,780トンからは8.6%の増加となりました。なお2021年度の内訳は黒物11万3,898トン、色物1万5,100トンとなっています。

工業会では2022年度の精練生産量予想も発表しました。それによると需要動向は2021年度並みもしくは若干の増加を見込むものの、材料不足などが影響する懸念もあり、合計では13万7,000トンを予想しています。内訳は黒物12万1,000トン、色物1万6,000トンと予想しています。

同アンケートでは、会員企業が抱えている現在の問題点に関しても質問しています。その結果、昨年度よりも「従業員不足」という回答が増加し、さらに「受注量の減少」という回答が減少しました。工業会では、コロナ感染がある程度抑制され精練需要が増加したことで、従業員不足が顕著化したと分析しています。その他の問題点としては、働き方改革による稼働時間制限、DX、自動化への対応遅れ、原材料供給が不安定・不足・高騰、有能な人材が集まらない、などの回答が寄せられました。

④の「今後の研修会について」は、特に規制物質調査については、各社苦労しており、工業会による情報共有や標準化などの意見が多くありました。

挨拶する野田会長

2022年04月 あいさつする野田会長

最後に野田会長が「各種原材料高騰や不足に加え、ロシアのウクライナ侵攻、円安など、精練業界を取り巻く環境は混沌としています。この様な状況下で退任するのは後ろ髪を引かれる思いです。しかし就任時に任期は東京五輪開催までとの約束であり、東京五輪が1年延期された影響で、2015年の定期総会で就任して以来、歴代最長となる7年間務めることとなりました。この間①ゴム産業界において存在感のある工業会にする②会員企業に対してより一層魅力のある工業会にする③需要先からより一層信頼される工業会及び業界にする、の3つを目標に掲げ工業会を運営してきましたが、まだ達成していないと思っています。新会長には、これら目標を達成し、会員及び業界のために尽力して欲しいと思います」と挨拶しました。

挨拶する野田会長

2022年04月 あいさつする畑中新会長

続いて畑中新会長が「積極的に工業会を運営してきた野田前会長には、尊敬の念が堪えません。野田前会長が掲げた3つの目標実現に向けて、邁進していくと同時に、SDGsなど時代のニーズに積極的に取り組んでいきたいと考えています。またここ数年は、コロナ感染拡大の影響で各種行事が中止やWeb開催となり、情報交換や親睦を深めることができなくなっています。新型コロナの状況を見ながら、各種行事を開催するなど、工業会を発展させていきたいと思います。そのためには会員のご協力が必要不可欠であり、今後ともご指導ご鞭撻のほどを宜しくお願い申し上げます」と挨拶しました。

これ以前のニュース記事は、下記をクリックしてご覧ください。