第2回海外視察を開催しました。

11月21日から~23日の間、台湾で第2回海外研修を会員ら16人が参加し開催しました。今回は、台湾のゴム用機械メーカー「KNEADER MACHINERY (ニーダー・マシナリー)」及び「JING DAY Machinery Industrial(ジンダイ・マシナリー)」の本社・工場視察が主体です。なお今回は、日本国内での両社の総代理店・加藤事務所(加藤進一社長)の全面協力を得て、同社により現地での案内が行われました。

21日は東京組が成田空港12時25分発のチャイナエアラインCI‐103便で台湾南部の最大都市・高雄市に渡航し15時55分に到着、さらに大阪組も関西国際空港11時40分発の同CI‐167便で同市に渡航し14時25分に到着後に合流しました。空港からチャーターバスで台南市へ移動し、ジンダイ・マシナリーとニーダー・マシナリー合同主催によるウェルカムパーティが開催されました。パーティでは両社の社長及び幹部など首脳陣を始め、台北のCMBメーカーや、フランスの医療用ゴム部品メーカーも加わり、盛大に開催され交流を深めました。パーティ終了後は同市内の桂田酒店に宿泊しました。

2社合同のウエルカムパーティでの集合風景

2019年11月 2社合同のウエルカムパーティでの集合風景

翌22日は、チャーターバスで最初の訪問先「ニーダー・マシナリー」へ移動しました。同社は1981年の創業で、台湾で初めて加圧式ニーダーを製造したメーカーです。同社は台湾国内を始めアジア、欧州、北南米アメリカ、中東など世界各国に向け、創業以来4,000台以上の出荷実績を有しています。

ニーダー・マシナリーで掲げられた歓迎横断幕

2019年11月 ニーダー・マシナリーで掲げられた歓迎横断幕

まず日本語による企業紹介ビデオで概要説明があり、2班に別れ工場見学へ。工場内では、数多くの大型ニーダーなどが組み立てられていました。同社はこれらニーダーを大量生産することでコストダウンを実現しているほか、日本のニーダーメーカーへ勤務経験のある日本人エンジニアが在籍し、日本の技術などを製品開発に活用し、日本の生産体制に適した機種として好評を得ていると説明がありました。なおニーダー以外にもミキシングロール、カレンダー、バケットコンベヤ、バッチオフマシンなど多種に渡る機器を有しています。

さらに同社は最近、ベトナムにアフターサービス拠点を設置するなど、顧客満足度の向上も図っています。
視察の最後に、同社から日本ゴム精練工業会に対して感謝状が贈呈され、野田会長が代表して受け取りました。

チャーターバスで次の「ジンダイ・マシナリー」に移動し視察。同社は1983年に創業されたゴム用プレスメーカーで、射出成形機を始め、シリコーン成形機、真空プレス成形機、汎用成形機などを製造しています。これらを世界60カ国以上に輸出しており、各国の規制に基づいた機械製作やカスタム機製作にも対応していると説明がありました。

ジンダイ・マシナリーの洒落た会議室にて

2019年11月 ジンダイ・マシナリーの洒落た会議室にて

同社の事務所はデザイン性の高い建物で、まるで美術館の様な造りとなっています。到着後まずは日本語による会社紹介のビデオで概要説明を受けました。それによると工場は、2016年4月稼働開始の最新鋭工場で、顧客のニーズに対応したカスタマイズ機を得意としており、常時20台ほどの標準機も製作しており、短納期への対応も行っていると説明がありました。建屋内部では、部品などを収納する420ケース以上もの自動倉庫が、壁一面に設置されている様子に圧倒されました。

両社の視察後に台南名物料理の店で昼食を取り、台南駅に移動。同駅からは台湾が誇る高速鉄道であるHSR(台湾新幹線)に乗車し台北市へ移動しました。同市内で龍山寺や中正記念堂などの名所を観光後、宿泊先の台北国際飯店に到着しました。

最終日の23日は、チャーターバスで台湾総督府、台北101、忠烈祠などの市内観光を行い、有名な圓山大飯店で飲茶の昼食を楽しみました。その後桃園空港に移動し、東京組は16時20分発のチャイナエアラインCI‐106便で、関西組は17時25分発の同CI‐158便で帰国の途に着きました。

今回の台湾視察について、野田会長は「今回は加藤事務所の全面的な協力を得て、台湾のゴム用機械メーカーの最新の技術や実力をよく知ることができた。特に自動化に積極的に取り組んでいるなどの情報を得られたほか、懇親を深められたことで大変有意義な海外視察だった」と語りました。

見学会及び2019年度臨時総会を開催しました。

10月17日~18日の日程で、シンコー九州工場の「見学会」及び「2019年度臨時総会」を開催しました。当日は12時40分に宮崎空港到着ロビーに集合し、チャーターバスでシンコー九州工場(宮崎県都城市)へ移動、13時30分から15時30分の間、精練工業会正会員のシンコー㈱(大阪府八尾市、金原良和社長)の関連会社・㈱シンコーを訪問しました。同社はゴム精練の他に、ゴムクローラや二輪車用チューブなどを生産しており、2班に分かれてこれら製品の生産工程を見学しました。

同社の見学後、臨時総会の会場であるANAホリデーインリゾート宮崎(宮崎市)へチャーターバスで移動し、16時から17時30分の間「19年度臨時総会」を開催しました。臨時総会では①東部工業用ゴム製品卸商業組合工業用品部会商工懇談会への出席報告②東京ゴム薬品商同業会創立85周年祝賀会への出席報告③第2回海外研修会の件④第6回研修会の件⑤2020年度定期総会日程及び役員改選案⑥日本ゴム工業会「外国人技能実習制度へのゴム製品製造職種省令追加に関する調査へのご協力のお願い」について─ の各議題に関して審議が行われました。11月21日~23日の日程で台湾のジンダイマシナリー及びニーダーマシナリーを訪問する「第2回海外研修会」の日程や参加者などの詳細が決定したことが報告されました。また「第6回研修会」も、実施について検討しています。さらに「2020年度定期総会」は、4月9~10日に開催し、場所など詳細は今後理事会で詰めていくことが報告されました。

シンコー九州工場の「見学会」での記念撮影

2019年10月 シンコー九州工場の「見学会」での記念撮影

旭カーボン前での記念撮影

2019年10月 19年度臨時総会

平成31年度定期総会及び創立30周年記念式典を開催しました。

4月12日13時から、東京銀座のホテルモントレ銀座で「平成31年度定期総会」が開催されました。総会では役員改選が行われ、全役員の留任が決議されました。さらに平成30年度会計報告も行われ、満場一致で承認されました。

続いて議題審議が行われ①研修会の件では、次回はRoHS2に関しての研修会の実施が計画されました。②30周年記念式典の件では、出席企業や人数の詳細が報告されました。③海外研修の件では、今年11月21-23日を候補日に、訪問先として台湾のニーダーメーカーやプレスメーカー、試験機メーカーなどの見学が決定しました。④の臨時総会の件では、今年10月17-18日に、宮崎県都城市のシンコー㈱の見学と合わせての実施が決定しました。⑤の年会費改定の件では、消費税率改定を受け正会員及び賛助会員会費の改定が承認されました。

定期総会後16時から、同ホテルで「創立30周年記念式典」を会員及び賛助会員、歴代会長、来賓ら約80人が出席し開催しました。式典は三井福太郎三福工業社長の司会で進行され、野田明志会長(TPRノブカワ社長)の挨拶に続き、一般社団法人日本ゴム工業会松谷衛専務理事、当工業会会員の三井福次郎三福工業会長が来賓挨拶を行い、東部工業用ゴム製品卸商業組合山上茂久理事長(ヤマカミ社長)の乾杯で懇親に入りました。途中歴代会長も登壇し、第9代会長大貫利和ゼオンポリミクス元社長、第10代会長山本誠ゼオンポリミクス元社長、第14代会長簔輪裕方デンカエラストリューション元社長が挨拶を行いました。続いて元理事の寺﨑正悦寺﨑ゴム工業会長、尾崎好泰ダイヤゴム化工社長、君島丈彌三洋ゴム工業元社長も挨拶を行いました。中締めは馬場孝仁ポスティコーポレーション常務が行い、盛会のうちに閉会しました(詳細は別ページに掲載しています)。

旭カーボン前での記念撮影

2019年04月 平成31年度定期総会の様子

第5回研修会を開催しました。

1月29日、東京駅前のアットビジネスセンター東京駅で会員ら31人が参加し、「第5回研修会」などを開催しました。研修会では、住化分析センター健康・安全事業部の齋藤昇二主幹が「REACH規制の最新動向」と題した講義を行いました。

講義では①REACH概要~登録後の管理と枠組みを中心に~②各物質群の規制状況=フタレート類・フッ素系化合物・PAH・ナノ材料③EU化学品規制の方向性④まとめ――の各項目ごとに解説されました。

齋藤主幹はREACH規制の目的は、ヒトの健康と環境の高レベル保護及びEU市場での物質の自由な流通確保と、EU化学産業の競争力強化と革新、にあると説明しました。齋藤氏はまとめとして、今後REACH運用は一層厳しくなる方向にあり、欧州事業維持・拡大のためには動向に注視し、仮に規制適用の動きがみられる場合には、客観的証拠を積み上げ、リスクが許容範囲にあることを繰り返し顧客に説明する必要があると思われる、と齋藤主幹は講義を結びました。

講演会後には、「会員交流会」、「懇親会」も開催されました。

旭カーボン前での記念撮影

2019年01月 第5回研修会の様子