写真で見る「日本ゴム精練工業会 創立30周年記念式典」

4月12日、東京銀座のホテルモントレ銀座において16時から17時45分まで「創立30周年記念式典」を開催しました。当日は会員及び歴代会長、来賓ら約80人が出席しました。なお25周年式典と同様にポスティコーポレーション(ゴム報知新聞)の協力を得て、工業会30年の歩みを振り返るパネルを製作し会場に設置しました。

創立30周年記念式典

ポスティコーポレーションの協力で製作した30年の歩みを振り返るパネル

創立30周年記念式典

賑わう創立30周年会場

式典は三井福太郎三福工業社長の司会で進行され、野田会長が「当工業会はCMB業界の地位向上や消費税への対応などを目的に、関東ゴム練り懇話会などを母体に全国的な団体として平成元年に30社でスタートした。当時は加盟企業の年間総生産量は20万トン以上あったが、28年は24社で約13.9万トンと、40%前後も減少している。この様な中でも、ここ3年間は前期比微増と回復の兆しがあるが、平成を通して厳しい状況で推移した。しかしゴム製品製造過程においてCMBは不可欠な工程としてゴム業界とともに歩み、高品質な製品供給に努めている。

創立30周年記念式典

挨拶する野田明志会長

私が会長に就任した際に、①存在感のある工業会にする②一層魅力のある工業会にする③一層信頼される工業会及び業界にする、の3項目を目標に掲げた。以来4年以上経過し、本日多数の関係各位の出席を頂けるなど多少なりとも工業会の存在感が高まり、また研修会などの開催で魅力も向上しつつあるのではと考えている。さらに会員の相互協力などで精練技術なども向上し、信頼感も高まっているのではないだろうか。今後も当工業会は、関係各位との信頼関係を深め、製品品質向上に貢献する決意と感謝の意を込め30周年式典を挙行した。なお記念品として、ゴムを練るに絡めてハンディミキサーを選んだ。しかしこのミキサーで決してゴムを練らないで欲しい」と、ユーモアを交え挨拶しました。

創立30周年記念式典

来賓の挨拶をする松谷衛日本ゴム工業会専務理事

来賓の松谷衛日本ゴム工業会専務理事が「日本のゴム工業は、世界に冠たる地位を築いており、その基本となっているのがCMBの造り込みで、製品品質はトップクラスとなっている。今後も日本ゴム精練工業会と手を取り合い、ゴム業界の発展に貢献できればと考えている」と挨拶しました。

創立30周年記念式典

来賓の挨拶をする三井福次郎三福工業会長

続いて来賓で会員の三井福次郎三福工業会長が「消費税導入の際に内税か外税にするかの協議も目的の一つに当工業会は設立された。以降設立25周年の際には8%になり、そして30周年の今年には10%になるなど、工業会の節目と税率変更が重なっている。加えて今年は元号も変わるなど、思い出深い節目となった」と挨拶しました。

創立30周年記念式典

乾杯の挨拶をする山上茂久東部商組理事長

乾杯の発声は来賓の山上茂久東部工業用ゴム製品卸商業組合理事長(ヤマカミ社長)が行い「日本ゴム精練工業会会員企業の優れた技術により高品質なゴム製品が作られ、その製品を我々商業者は安心して販売することができている。今後も日本ゴム精練工業会が発展することを祈念し、乾杯したい」と挨拶し、懇親に入りました。

創立30周年記念式典

歴代会長挨拶をする大貫利和第9代会長

懇親の間に、歴代会長も挨拶を行いました。まず07年7月1日付で第9代会長に就任した大貫利和元会長(ゼオンポリミクス元社長)が「在任期間は短かったが、歴代会長の路線を継承し、少しは工業会発展に貢献できたのではと考えている。現在は樹脂に携わっているが、ゴムは配合一つで性能が全く異なるなど奥深く、今後も技術の追求などでゴム業界に貢献し、業界及び工業会を発展させて欲しい」と挨拶しました。

創立30周年記念式典

歴代会長挨拶をする山本誠第10代会長

続いて第10代会長に08年6月27日付で就任した山本誠元会長(ゼオンポリミクス元社長)は、「君島達五初代会長(三洋ゴム工業元社長)を始めとした歴代会長や、永年事務局として活躍したフコクの秋永博文精練部長、さらに設立当初からの会員の皆さんといった方々が連綿として工業会の歴史を紡がれており、私もその一端を担うことができたのではないか。若い会員も増えており、新たな活力を注いで工業会の発展に貢献して欲しい」と挨拶しました。

創立30周年記念式典

歴代会長挨拶をする簔輪裕方第14代会長

創立25周年記念式典が挙行された14年4月24日付で第14代会長に就任した簔輪裕方デンカエラストリューション元社長が「工業会英語表記の設定や、ホームページ開設の検討、研修会の実施検討など、現在の活性化への道筋をある程度付けることができたのではないかと考えている」と挨拶しました。

創立30周年記念式典

元理事挨拶をする寺﨑正悦寺﨑ゴム工業会長

続いて工業会元理事の方々も挨拶を行いました。まず寺﨑正悦寺﨑ゴム会長が「第2代の若月英雄会長(ゼオンポリミクス元社長)の頃に入会したが、若月会長の文字通り仕切る会議は自由闊達で和気藹々とし風通しの良いものだった。会議後に決まって飲酒などに繰り出したのも、良い思い出だ。風通しの良さなど良い伝統を受け継ぎ、今後も発展して欲しい」と挨拶しました。

創立30周年記念式典

元理事挨拶をする尾崎好泰ダイヤゴム化工社長

同じく元理事の尾崎好泰ダイヤゴム化工社長も「君島達五初代会長以降の歴代会長や、事務局として活躍したフコクの秋永博文精練部長など、先人の方々がいたからこそ、今日の工業会があることを忘れずに発展して欲しい。そのためには、皆さんも頑張っていきましょう」と挨拶しました。

創立30周年記念式典

元理事挨拶をする君島丈彌三洋ゴム工業元社長

最後に君島丈彌三洋ゴム工業元社長も「当社を始め東ゴム加工(現ゼオンポリミクス)、日合ゴム加工(現エラストミックス)、三福工業、信川護謨工業所(現TPRノブカワ)、東武ゴムセンター(現白石カルシウム)、フコクの関東地区所在7社で構成された関東ゴム練り懇話会を母体に当工業会は設立されて以来30年の間、日本ゴム精練工業会は高品質なCMBを製造することで、日本のゴム産業を支えてきた。今後もゴム産業界と一緒に益々の発展を祈念している」と挨拶しました。

創立30周年記念式典

中締めの挨拶をする馬場孝仁ポスティコーポレーション常務

中締めはポスティコーポレーション(ゴム報知新聞)の馬場孝仁常務が挨拶と三本締めを行い、盛会のうちに閉会しました。

創立30周年記念式典

三本締めをする出席者