平成28年度「見学会」と「臨時総会」を開催しました。

10月27日、「見学会」と「平成28年度臨時総会」を、兵庫県尼崎市の日本スピンドル製造及び神戸市の有馬温泉古泉閣で開催しました。

最初に見学したのは「近代化産業遺産」に登録されている歴史的建造物の「本館」で、参加者は1918(大正7)年に紡績機械の主要製品であるスピンドルの開発・製造から端を発する同社の歩みをまとめたパネル展示や、同工場に近接する福知山線で発生した脱線事故の際に社員がいち早く救助活動に駆け付けた模様を記録した展示室を見学しました。

次にモリヤマ製品の製造拠点である「産機モリヤマ加工・組立16工場」へ移動。参加者は実際に使用しているモリヤマ製品がどのように製造・加工されているか興味深く見入っていました。組立工程を担っている「新5工場」を見学。最後に材料を持ち込み最新鋭の混練機や押出機を使用してテスト練りができる「テクノステージ」も見学しました。

16時から17時30分の間「平成28年度臨時総会」を開催しました。臨時総会では①第3回研修会報告②東部工業用ゴム製品卸商業組合の商工懇談会報告③正会員の募集・増強及び賛助会員の設定・募集④2017年海外研修の提案⑤夏季のプレスへの広告状況⑥ホームページ更新⑦来期会長会社の選定及び定期総会日程、開催地について――の各議題に関して審議が行われました。

このうち会員募集に関しては、ゴム産業界において存在感のある工業会を目指すためには会員数の拡充が不可欠との認識のもと、会員各社で手分けして同業他社を勧誘することを決議しました。この正会員に加えて、ポリマー・カーボン・ゴム薬品・機械メーカーなどゴム精練業界に関連する企業にも賛助会員として加盟を働き掛けることも決定しました。
さらに、タイのアユタヤ地区を訪問する海外研修を17年6月頃に2泊3日程度の日程で実施することも決定しました。

来期の会長会社選定及び定期総会日程に関しては、出席者からの推薦もあり、野田会長が引き続き会長を務めることが満場一致で決議されました。なお「平成29年度定期総会」は17年4月13-14日に東京地区で開催することが決定し、正式に野田会長の就任が正式に決まります。
翌日は有志による懇親ゴルフコンペを、同県三木市のジャパンメモリアルゴルフクラブで開催しました。

日本スピンドル製造見学会の写真

2016年10月 日本スピンドル製造の見学会にて

平成28年度臨時総会の写真

2016年10月 平成28年度臨時総会

東部工業用ゴム製品卸商業組合の商工懇談会に参加しました。

7月25日に東京銀座のホテルモントレ銀座で開催された、関東地区の工業用ゴム製品商社の組合である「東部工業用ゴム製品卸商業組合(山上茂久理事長=ヤマカミ社長、会員208社)」主催の「工業用品部会商工懇談会」に、日本ゴム精練工業会として初めて参加しました。

当日は野田会長を始め三洋ゴム工業、CRK、シンコー、三福工業、ノブカワの5社11人が出席し、東部工業用ゴム製品卸商業組合の山上理事長ら24社24人の参加者と意見交換を行いました。さらに商業組合が初めて実施したベルト、ホースなどの「ゴム工業用品流通動態調査」の調査結果が発表されたほか、野田会長もゴム精練工業会の活動状況などに関して説明を行いました。

続いて懇談会も開催され、参加した会員企業5社がそれぞれ会社概要の説明を行いました。懇親会では、野田会長が乾杯の発声を行い、歓談の輪が拡がりました。ゴム精練の製造品目は工業用ゴム製品向けが大半であるため、普段は交流が余り無い工業用ゴム製品商社との意見交換は、大変有意義な機会でした。

商工懇談会の写真

2016年7月 東部工業用ゴム製品卸商業組合の商工懇談会にて

第3回研修会を開催しました。

「第3回研修会」を6月28日、白石中央研究所(兵庫県尼崎市)を見学先に、会員企業などから25人が参加し開催しました。白石中央研究所は炭酸カルシウムのパイオニアである白石工業の研究開発部門が独立し、1972年に設立されました。所内には様々な分析装置があり、ゴムやプラスチックに配合された炭酸カルシウムが100%性能を発現できているかの検査や分散度合の測定、蓄積したデータを基にした新製品の開発などを実施しています。

研修会ではこれら製品の生産過程の見学や、研究開発グループの杉田智明氏による「ゴム用炭酸カルシウムの基礎と最新技術」をテーマとした講演も行われました。炭酸カルシウムはゴムメーカーや精練メーカーにとって欠かせない製品であり、参加者は改めてその重要性を認識していました。

第3回研修会写真

2016年6月 第3回研修会にて

平成28年度定期総会を開催しました。

「平成28年度定期総会」を4月21日、静岡県浜松市の舘山寺温泉山水館欣龍で、16社20人が出席し開催しました。当日は「定期総会」に先立ち、12時30分に浜松駅に集合の後、貸し切りバスで「スズキ歴史館の見学会」を実施しました。見学会では二輪車や四輪車などを生産するスズキの“ものつくりの情熱”に触れました。

「定期総会」では、①新会長選出・承認②新役員・新理事推薦・承認③平成27年度会計報告④年会費改定(会則改訂)について⑤他団体へのPRについて⑤一般社団法人化について⑥JPMAマーク・ロゴの著作権取得について⑦東部ゴム商組商工懇談会への参加について⑧次回研修会の件⑨次期臨時総会日程の件――などの各議題に関して審議が行なわれました。このうち会長会社選任の件については、先の臨時総会において野田会長から任期延長の申し出があったことを受け、今総会で正式に野田会長の再任が決定しました。

なお28年度役員体制は次の通りです。
◇会長=ノブカワ◇副会長=角一ゴム工業◇会計監査=寺崎ゴム工業、ダイヤゴム化工◇会計=三福工業◇理事=エラストミックス、三洋ゴム工業、シーアールケイ、シンコー、ゼオンポリミクス、モルテンポリミックス。

また一般社団法人化に関しては、信用力向上や会員募集面などでメリットがあるものの、運用面などで課題もあるとし、理事会で引き続き検討していくことになりました。さらにポスティコーポレーション(ゴム報知新聞)の柏木修常務を講師に「ゴム製品業界の現況と見通し」と題した講演会も開催されました。

平成28総会写真

2016年4月 平成28年度定期総会にて