2021年度臨時総会及び講演会をZoomにより開催しました。

12月2日、「2021年度臨時総会」及び加藤事務所加藤進一社長による「講演会」を、コロナ感染対策でTPRノブカワ会議室からweb開催しました。

挨拶する野田会長

2021年12月 挨拶する野田会長

今回の主要議題は①新入会員・日東化工の紹介②2022年度役員改選の件③今後の総会等関連スケジュールと研修会の件④会員各社の近況報告─の4案で、それぞれに関して審議などが行われました。

冒頭野田会長が「今年もコロナに翻弄された1年でした。現在は感染者は減少傾向ですがオミクロン株が脅威となっており、今回の臨時総会もweb開催となりました。コロナには精練業界も影響を大きく受け、需要はまだら模様となりました。これに加え原材料や物流費の高騰、さらに自動車減産と、精練業界を取り巻く現況は予断を許さない状況と言えます」と挨拶しました。

野田会長挨拶の後、新たに入会した日東化工が紹介されました。紹介後Zoom画面において、同社の坂下尚彦社長が「ポスティコーポレーションの紹介により、今回入会することになりました。当社はゴム精練事業を祖業に、現在はゴムシートなどの製品も製造しています。このゴム精練事業を通して、工業会会員に貢献できるように努力し、工業会及びゴム業界の発展に寄与していく所存です」と挨拶しました。

挨拶する野田会長

2021年12月 webによる臨時総会の様子

次に2022年度役員改選の件について審議されました。役員改選について野田会長が「私の会長任期は東京五輪までとの約束でしたが、五輪が1年間延期されたため、今年まで務めてきました。五輪開催を機に、会長職をバトンタッチしたいと考えています」と挨拶しました。

後任会長としては、先日開催の理事会において、畑中康平角一ゴム工業社長に会長への就任要請されており、今回の臨時総会において畑中社長の次期会長就任が決定しました。畑中会長による新体制は、来年4月開催予定の2022年度定期総会から正式にスタートします。

畑中次期会長は「野田会長が会長就任以降一貫して掲げてきた①ゴム産業界において存在感のある工業会にする②会員企業に対してより一層魅力のある工業会にする③需要先からより一層信頼される工業会及び業界にする、の3つの目標は継承し、工業会一丸となり強い意志を持って工業会の運営を行っていきます」とあいさつしました。

続いて会員各社の近況報告が行われ、TPRノブカワ、三福工業、シンコー、ゼオンポリミクス、角一ゴム工業、デンカエラストリューション、埼光ゴム、三洋ゴム工業、小暮ゴム、盛上ゴム工業、寺﨑ゴム工業、カワイチ・テックなどから、コロナ感染拡大や自動車減産などによる需要減少や、原材料や物流費の上昇といった影響が大きいことが報告されました。

さらに今後の工業会スケジュールとして、「2022年度定期総会」を来年4月に開催するほか、研修会などもコロナの状況を考慮して開催することが決定しました。

加藤進一加藤事務所社長が原材料動向について講演

「2021年度臨時総会」に続いて、加藤事務所加藤進一社長による「最新の原材料需給状態について」と題した講演会がwebで開催されました。加藤社長は、①最新の原材料需給状態について②材料不足はいつ解消されるか?③ゴム業界の動き④ゴムタイヤ会社は脱炭素、カーボンニュートラルにどう対処すべきか?、のテーマごとに解説しました。

挨拶する野田会長

2021年12月 講演する加藤社長

中でも現在注目されている①塩ビ樹脂の値上げが急ピッチ②シリコーンゴムが不足、その解消時期③EPDM不足はいつ解消されるか?④JSRはどうして合成ゴム事業をENEOSに売却したか?⑤どうして住友化学はEPDM生産を止めるのか?⑥脱炭素、カーボンニュートラルとは、のポイントごとに図表やグラフを交え分かり易く解説しました。

2021年度定期総会を新型コロナ感染防止のためweb会議形式で開催しました。

4月19日14時から「2021年度定期総会」を、新型コロナ感染防止のためZoomによるWeb会議形式で開催しました。当日は会長会社のTPRノブカワ本社とZoomにより結び、会員20社、賛助会員2社が出席しました。

挨拶する野田会長

2021年4月 挨拶する野田会長

「2021年度定期総会」では、①新規加入会員紹介②2021年度役員について(理事交代等含む)③2020年度会計報告④アンケート集計結果⑤今後の研修会について⑥その他(各社近況等)、の6議題に関して審議がされました。

議題①については、新規に加盟した「株式会社そごう商店(大阪府堺市)」の概要紹介がされ、曽根一希社長が挨拶を行いました。これにより正会員は25社となりました。

議題②については、2020年11月開催の「2020年度臨時総会」において審議された通り、コロナ感染拡大の状況下で役員引継ぎも困難であるため、現行役員体制で2021年度も継続することが満場一致で承認されました。なお理事会社デンカエラストリューションの社長交代に伴い長坂英昭理事が退任し道盛徹新社長が理事に就任、さらにモルテンポリミックスも社長交代に伴い菊川和典理事が退任し曽我部吏新社長が理事に就任しました。

議題③については、会計会社の三福工業及び寺﨑ゴム工業から報告され、満場一致で承認されました。

挨拶する野田会長

2021年4月 web会議の模様

議題④については、会員企業に対して実施したアンケート結果に基づく「2020年生産量集計結果」が報告されました(会員25社のうち回答19社、未回答分は推定値で試算)。それによると会員企業の2020年総生産量は、11万8,780トンで前年比12.8%減と報告されました。このうち黒物が10万3,390トンで同11.3%減、色物が1万5,390トンで同21.8%減となりました。なお21年に関しては13万1,000トンで20年対比10.3%増、うち黒物が11万4,000トンで同10.3%増、色物が1万7,000トンで同10.5%増の予想と報告されました。

さらに各社が抱えている問題点として、「受注量の減少」との回答が最も多く、次いで「従業員の教育不足」、「設備のメンテナンスに手が廻らない」となっており、前年度と比較していずれも回答企業が多くなった、と報告されました。

議題⑤については、コロナ渦の感染予防や感染拡大防止の観点から、web研修会を企画していることが報告されました。研修内容としては、①環境調査や規制物質調査②生産や管理の効率化③最新設備情報、等が候補となっており、その他希望に沿って随時検討する予定と報告されました。